「在庫はたっぷりあるのに、なぜか資金繰りが苦しい」——それ、在庫が現金のまま眠っているサインかもしれません。在庫は“持っているだけ”では利益になりません。回ってはじめて、お金になります。今回は、寝ている在庫を起こす方法を解説します。📦
📌この記事でわかること
- 「在庫が多い=安心」が危ない理由
- 在庫回転率の出し方と目安
- デッドストック(死に筋)の見つけ方
- 回転率を上げる5つの具体策
💰 「在庫が多い」は良いこと?
欠品が怖くて、つい多めに仕入れる。気持ちはよく分かります。でも在庫は、姿を変えた現金。棚に積まれた在庫は、使われるまで1円も生みません。まずは在庫を3つの状態で見てみましょう。
| 状態 | 中身 | 打ち手 |
|---|---|---|
| 適正在庫 | ちゃんと売れて減っていく | 今の発注を維持 |
| 過剰在庫 | 売れるが多すぎて滞留 | 発注量を絞る |
| デッドストック | ほぼ動かない“死に筋” | 値下げ・処分で現金化 |
🔢 在庫回転率を出す
「どれだけ在庫が回っているか」を数字にします。モノサシは在庫回転率。
在庫回転率(回)= 売上原価 ÷ 平均在庫高
1年でこの数字が大きいほど、在庫が何度も入れ替わって“よく回っている”ということ。目安は業種でまったく違います。生鮮を扱うお店なら高く、専門品を扱う卸なら低め。大切なのは他社との比較より、自店の去年と今年を比べることです。
📦 → 💰 → 📦 → 💰
🚀 回転率を上げる5つの方法
発注点を決める
「残りがこれだけになったら頼む」ラインを商品ごとに設定。感覚発注をやめるだけで、過剰在庫はぐっと減ります。
死に筋を絞る
3か月ほとんど動かない商品は思い切って整理。棚のスペースと現金を、売れ筋に回します。
少量・高頻度で仕入れる
1回にどっさりより、こまめに少しずつ。1回の在庫が軽くなり、鮮度も資金繰りも良くなります。
先入先出(FIFO)を徹底
古いものを手前に。奥で眠って期限切れ・劣化、という“見えないロス”を防ぎます。
数字を見える化する
何がどれだけ・いつから動いていないかを一覧に。気づける状態が、回転改善の土台です。
⚠️よくある失敗
欠品が怖くて全商品を多めに持つ——これが回転率を一番下げます。守るべきは売れ筋だけ厚く。死に筋まで厚くする必要はありません。
💡小さなコツ
全商品を平等に見なくてOK。売上の大半を稼ぐ“上位2割”の商品(ABC分析のA品)だけ、丁寧に在庫管理する。ここが一番効きます。
🎯まとめ
在庫は「持つ」より「回す」。発注点を決め、死に筋を絞り、こまめに仕入れる。眠っていた現金が、少しずつ動き出します。📦→💰